
2025年10月26日(日)に、種子島宇宙センターから日本の新型主力ロケット「H3」7号機が発射され、打ち上げは見事成功しました!
H3は今年6月に最終の50号機を打ち上げ、退役となった主力機「H2A」の後継機で、今年2月の5号機の発射でも打ち上げ成功し、今回もそれに続く成功となりました!
これで打ち上げ成功率は83%に達しました。
今回のペイロードは新型宇宙ステーション補給機1号機のHTV-X1で、無事、予定していた宇宙空間へ軌道投入しました。
HTV-Xは、宇宙ステーション補給機(こうのとり=HTV)の後継機として国際宇宙ステーションへ物資輸送を担うと共に、将来の宇宙活動に向けたコア技術の獲得を目的にした輸送機です。
ところで、今回は「H3」6号機をスキップして、7号機の打ち上げとなりました。
理由として、H3の6号機は固体ロケットブースター、SRB-3を無くし、LE-9を3基で打ち上げる30(さんぜろ)形態のローンチ(初打ち上げ)ですが、7月のエンジン燃焼試験で不具合が見つかり、対策として追加の燃焼試験が必要となり、6号機は年度内の打ち上げが微妙という状況です。
7月の試験では、水素、酸素タンクの圧力が不足し、エンジンに燃料を十分に送り出せない恐れがあると分かり、タンクを十分に加圧できるよう調整するそうです。
そんな中、7号機の打ち上げが為されましたが、こちらはLE-9エンジンは従来通り2基、固体ロケットブースターのSRB-3は4本、こちらはワイドフェアリング形態ということで、H3-24W(にーよんだぶりゅ)という仕様での初打ち上げということで、ライブ中継の映像を見る時は緊張しました。
前回の5号機から約8ヶ月も間が空いたこともあり、祈る様な想いで見守りましたが、結果は見事な打ち上げ成功。
H3打ち上げは、これで5回連続の成功。
H2ゆずりの成功率の高さが、今後商用ロケットとしての価値をさらに高めてくれると期待しています。
当社はこのH3ロケットの1段エンジン、LE-9と、2段エンジン、LE-5B-3のターボポンプ、燃料タンクのシール部品製造に携わっており、ライブ中継も関係者目線で見守っていました。
当社の社員と共に製造した部品が宇宙に向けて打ち上げられ、補給機の軌道投入に貢献する!
とても喜ばしく、日々の仕事に誇りを持てます!
H3ロケットが今後打ち上げ回数を増やし、世界から信頼され、衛星打ち上げのオーダーを数多く頂けるように、当社も部品供給者として、引き続き高品質の維持をすべく努めて参ります。
当社の宇宙産業での実績を重ね、これからますます同産業での貢献度を増やしていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
