
2025年2月2日(日)に、種子島宇宙センターから日本の新型主力ロケット「H3」5号機が発射され、打ち上げは見事成功しました!
H3は2025年度中に退役予定の現行の主力機「H2A」の後継機で、昨年11月の4号機の発射でも打ち上げ成功し、今回もそれに続く成功となりました!
これで打ち上げ成功率は80%に達しました。
今回のペイロードは準天頂衛星システム「みちびき」で、静止軌道との中間軌道である静止トランスファー軌道へと投入しました。
「みちびき」は位置情報や時刻情報を提供する社会インフラで、現在4機体制で運用されている準天頂衛星システムを7機体制に拡張するための追加3機のうちの1機の測位衛星となります。
衛星による測位には4機以上の測位衛星が必要で、今後3機を追加することにより、日本上空に常にみちびきの衛星が4機以上滞空すれば、他国のシステムに頼らず、みちびき単独での持続測位が可能になるといいます。
ライブ中継の映像を見ている時はいつもドキドキします。
特に、今回も打ち上げ後、慣性飛行のため一旦LE-5B-3エンジンを停止させ、一定時間慣性飛行後に再点火させる時、「成功してくれ!!」と祈る思いでした。
H3打ち上げは、これで 4回連続の成功。H2ゆずりの成功率の高さが今後さらなる商用ロケットとしての価値を高めてくれると期待します。
当社はこのH3ロケットの1段エンジン、LE-9と、2段エンジン、LE-5B-3のターボポンプ、燃料タンクのシール部品製造に携わっており、ライブ中継も関係者目線で見守っていました。
当社の社員と共に製造した部品が宇宙に向けて打ち上げられ、衛星の軌道投入に貢献する!
最高の気分です!
H3ロケットが今後打ち上げ回数を増やし、世界から信頼され、衛星打ち上げのオーダーを数多く頂けるように、当社も部品供給者として、引き続き高品質の維持をすべく努めて参ります。
当社の宇宙産業での実績を重ね、これからますます同産業での貢献度を増やしていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。